【味噌の長老:その名は「超代(ちょうだい)」】
私は登ってみた!
その時空を越えて生き続けているというこの蔵の主、「味噌の長老」が寝ている桶に・・
まさに漆黒・・・・まだ乗せてある石の周囲が少々白いだけだ!
これが、昭和38年、東北の歴史的な豪雪、世に言う「サンパチ豪雪」のさなかに
仕込まれ、世紀が代わろうとする今日まで生き続けてきたことをなんと思う。
味噌の不思議・・・いや・・・
江戸に造られたこの大古桶とこの蔵で起こった万に一つの偶然・・・
これはもはや食の奇跡だ・・
長助 「今を去る三十六年前の冬、東北は歴史的な豪雪があってのぉ 鉄道、道路は寸断され、この山形でも食料の補給が途絶える 人々が大勢出たのじゃ。 それで先代当主がそれを憂いての、戦前に大陸から持ち込まれた 岩塩で塩をきつくし、上に石を山に積み上げて仕込んだのじゃ。 そして、この二本の桶の味噌は永い時に耐えるようにされ、 いつか来る非常の場合以外手を着けてはならぬ! という言質をだしたのじゃった・・・・ そのあとは、平穏な時代が続き、その間この味噌はこの蔵で 静かに時を待ちながら生き続けてきたわけじゃ」 ↑積み上げられていた自然石 ↓下の「超代」の写真をクリックでエンディングへ |
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