【醤油のもろみ】
レンガの壁の中は長助さんが言うように、大きないくつものプールに仕切られていた。
その中には真っ黒な液体で満たされており、表面にはぷつっぷつっと言う音と共に
底から泡が絶え間なく沸き上がり続けていた
長助 「気をつけてな、深いから落ちたら一人じゃ上れんでのぉ(^_^)
それがモロミじゃ。大体一年ほどそこに寝かせて熟成させてあるのじゃよ、
泡が沸き上がってるのは、酵母が生きて呼吸し続けているんじゃ
毎日毎日、わしらが季節ごとに手をかけてやって、ヨシヨシしてての
時期が来たらこれをすこぉ〜しづつ汲出してさっきの袋に入れて絞る訳じゃ」